INTERVIEW

障がいに臆することなく、
自分の力を発揮していける

スタッフ(人事)

転職のきっかけ

もっと仕事を任され、キャリアアップしていきたい

私は大学在籍中に難病を発病し、就職活動は難しくなるだろうと考えたため、専門学校とダブルスクールでデザイン系ソフトの技術を取得しました。卒業後は技術を生かしてデザイン関係の仕事をしていたのですが、持病が悪化。30代後半に透析を受け始めたことをきっかけに、事務職にジョブチェンジし、外資系企業で人事アシスタントの仕事に就きました。
前職の企業では、職場環境には満足していましたが、障がい者採用のほとんどが契約社員で、正社員登用は難しい状況でした。また、アシスタント業務ではなく裁量をもって業務を担当し成長したいという思いが強くあり、キャリアアップに希望が持てる正社員として働きたく、転職を決意しました。

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資生堂を選んだ理由

採用ポリシーに共感

資生堂の障がい者採用サイトの「本気で期待する」「必要な配慮はするが特別扱いはしない」という採用ポリシーを見て、「この会社なら、障がいに臆することなく自分の力を発揮できるのでは」と感じました。
実は以前、事務職にジョブチェンジを決意した時期にも、資生堂の障がい者採用を受けたことがあります。そのときには、まだスキルや経験が足りず、自分のやりたいことも明確になっていなかったため、最終選考で落ちてしまいました。それでも、そのときの面接官の方の親身なアドバイスはずっと頭に残っていて、資生堂の存在は私の中にあり続けました。その後ITやインターネット関連のスキルを身に付け、事務アシスタントで経験も積んで、レベルアップした自分で再挑戦できたことを、とても嬉しく感じています。

入社後のキャリア

仕事の本質を考えながら業務に当たる

社宅関係を含む福利厚生や、労働基準監督署への届け出などに関する業務を担当。基本的にその領域は私ひとりに任されているので、責任と誇りをもって仕事をしています。一つ一つは細分化された仕事が多いのですが、この仕事はどこにつながっているのか、なぜこの書類が必要なのかなど、仕事の本質を考えることを心がけています。それによって、前任者の仕事をただ踏襲するのではなく、自分なりの工夫で効率化できることを探して改善しています。従来は100件近く各労基署へ郵送提出していた書類を、届け出規則などを調べ直し、それに沿った形で全データを自動作成して一括提出できるようにしたこともあります。仕事に関連する法律の知識なども身に付けようと、徐々に勉強を進めています。

02

新たな経験で成長

オンラインでのランチセミナーの司会や、キャリア入社者のオリエンテーションでのファシリテーターなども務めています。私はもともと人前で話すことが苦手で、今までは公の場で話すという経験がほとんどありませんでした。司会者として議題を進めたり、セッションがスムーズにいくようにファシリテートしたりするのはなかなか大変です。それでも、こういう機会を与えてもらったことで、自分の知らなかった可能性に気付くことができ、成長を感じられています。

今後目指すキャリアについて

社内制度も利用してキャリアアップ

現在よりも専門性の高い上のレベルにチャレンジしていきたいです。給与関連のことなど未経験の領域にも仕事の幅を広げつつ、「この仕事はあなたじゃないと」と頼られるような専門性を持ちたいと考えています。今はオペレーション業務が主ですが、いずれは労働法など専門性を活かした企画や提案もできるようになりたいです。
また、業務外で英語の勉強を始めており、いずれ英語を活かすような仕事もできたらいいなと思っています。ほかにも、問題解決能力を高めるための社内の「ビジネスファウンデーションスキル研修」にも参加予定。研修やセミナーの機会はどんどん活用して、キャリアアップしていきたいと考えています。

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働く環境、資生堂の風土について

温かく、ダイバーシティが浸透

私は、資生堂に入社してから、人間関係で悩んだことがありません。皆さん本当にオープンで温かく、仕事に集中できるいいコミュニケーションができています。同じチームに聴覚障がいのある同僚がいるのですが、最初のミーティングでびっくりしたのは、何も指示がなくてもごく自然に誰かがサポートして、会議の内容を文字化しチャットで共有していたこと。私も含めて、障がい者であるということを意識させられたり遠慮を感じたりすることがなく、必要なときには助け合うのが当たり前という雰囲気ができています。これが、ダイバーシティが浸透しているということなんだな、と実感しました。

04

体調に合わせて業務量を調整

担当業務では責任と裁量を与えられていますが、何かあったときにはしっかりフォローしてもらえます。私の上司は障がいにも非常に理解があり、体調のことも何でも相談しやすい環境です。半年ほど前に業務が重なって忙しくなり、体調を崩しかけたことがあったのですが、上司に相談すると、すぐに業務量の調整に動いてくださいました。
また、私は免疫を弱める治療をしていることもあり、現在のコロナ禍では感染リスクを考慮して、なるべく在宅でのリモートワークを勧められています。それでも、同僚とはチャットなどで気軽に話ができるので、困ったことがあってもすぐに解決でき、煮詰まったときには軽く息抜きの雑談に付き合ってもらい、全く不自由や疎外感を感じることなく仕事ができています。

バリアフリーは当たり前

資生堂は、オフィスもとてもモダンで素敵で、働くのが楽しくなるようなファシリティがそろっています。ひとりで集中できるスペースもあれば、隣の人とおしゃべりしながら仕事ができるスペースもあります。また、森の中にいるような気分になれるコミュニケーションスペースがあって、コロナ禍が落ち着いたら、そこで同僚とランチをするのが楽しみです。
社内は当たり前のように、バリアフリー。誰でもスムーズに通行できて、ユニバーサルトイレも各階にあります。社内では、車いすの人や視覚障がいの人にも普通に行き合って、みんながイキイキと働いているのを見ると、私もがんばろう、という気持ちになります。体調管理には気を付けて、これから長く働きたいと思っています。

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ANOTHER INTERVIEW