INTERVIEW

障がいと
上手に付き合いながら
自分らしく
キャリアアップしたい

コーポレートスタッフ

転職のきっかけ

新たな場所でさらにキャリアアップするために

前職は、メーカーでコーポレートスタッフとして勤務していました。仕事は充実していたのですが、経営層の刷新や構造改革により社内の組織風土が大きく変化し、私の好きだった会社がだんだんと変わっていくのを感じました。そうした環境下で職場に居続けることやキャリアを重ねることに不安を抱くようになり、転職を考えるようになりました。

資生堂を選んだ理由

社員に成長の機会を与えてくれる

資生堂は「企業の女性活躍度調査※」で常に上位に位置し、女性が働きやすい職場、ひいては社員が働きやすい職場というイメージがありました。転職活動中に障がい者採用の社員インタビューを読み、障がいの有無や種類、程度に関係なく、社員の意思を尊重しチャレンジの機会を与えてくれる会社なのだと勇気をもらいました。
※働く女性のキャリアとライフスタイルを応援する女性誌『日経WOMAN』(発行:日経BP)と日本経済新聞社グループの「日経ウーマノミクス・プロジェクト」が実施

「本気で期待する」という思いに応えたい

障がい者採用のページには雇用における3つのポリシーが掲げられていますが、特に「本気で期待する」というメッセージが強く印象に残っています。障がい者だから「ほどほどの仕事だけを与えてやってもらえばいい」ではなく、一人の人材として成長を支援してくれるので、期待してもらっている以上は自分もしっかりと応えたいという思いが自然と湧きました。
実際の面接では対応してくださった面接官の方々がとても温かく、フランクだったのを覚えています。仕事のスキルや経験、障がいについてといった一般的な質問だけではなく、私のプライベートに関することにも興味を持ってくれました。人となりを知ろうとしてくださっている姿勢が伝わってきて、うれしかったです。

01

入社後のキャリア

資生堂はプロフェッショナルの集団

入社後は、コーポレート部門のスタッフとして働いています。前職と地続きの業務ではありますが、会社によって導入している基幹システムや業務そのもののプロセスが異なるため、その違いに慣れるまでは多少苦労もありました。細かい数字を扱うので、大切なのはまず何よりミスがないこと。ただ漠然と注意しながら作業するのではなく、ミスのない仕組みを自ら考え構築し、運用を行なっています。
同じチームのメンバーは、みなさんキャリアの長い先輩ばかり。それぞれ担当している領域も異なり、おそらく他社であれば別のチームに配属されるようなメンバーが集まったプロフェッショナル集団だと思います。そうした方々と一緒にお仕事をさせていただくことで日々刺激を受けますし、自身の成長にもつながっていると感じています。

上司は“頼れる兄”のような存在

私は、うつ病と診断を受けています。薬によってある程度症状のコントロールはできていると思うのですが、季節的な要因や業務の繁忙期など、さまざまな要素が重なると症状が強く出てしまうことも。そういう時は自衛として、自分の裁量の範囲内で後ろ倒しにできるものは後ろに倒し、ある時はスーパーフレックスタイム制度を活用して始業や終業の時間を調整するなどして、リフレッシュできる時間を多く取るように心がけています。
直属の上司には、障がい特性や症状、必要な配慮について伝えていますが、私の希望であえてチームのメンバーなどに広く周知することはしていません。
私のチームでは全員に対して2週間に一度、上司が面談を実施していて、業務の進捗状況を共有する中で「忙しい時期が続いたけど、体調はどう?」など体調面についても声をかけていただいており、何かあれば障がいのことも仕事のことも相談できる環境や関係性が構築されています。また、障がいがある社員には会社から「障がい者通院休暇」が付与され、通院日には休暇を利用せずとも早めに退社することができます。そのため、職場環境や制度上で特に困ることはありません。
そんな、何でも話せる上司は“頼れる兄”のような存在。固定化された役割・業務のルーティンではなく、上司との面談でストレッチした目標を立てて業務に臨めるため、成長を実感しながら取り組むことができています。

02

今後目指すキャリアについて

ITツールを活用した特定領域のスペシャリストに

うつ病を患った初期や強い薬を飲み始めた頃は、眠気や集中力の乱れがあり、求められるアウトプットの量や品質とどう向き合っていくか悩んだ時期もありました。安定的に間違いなく仕事を進められる方法を模索する中、突き詰めたのがITツールの活用です。自動化できるものはどんどん自動化していけば、たとえ私が調子の悪い時でもパソコンが効率よく仕事を進めてくれます。ITツールの活用は、今では私の得意分野になりました。
今後は広く浅くではなく、一芸を極めたスペシャリストを目指したいと思っています。現在のチームで経験を積みながら、ITツールのスキルをさらに磨き、現在の仕事の領域の知識とIT、ふたつの強みをもった人材として会社に貢献していきたいです。

働く環境、資生堂の風土について

共に考え、一緒に仕事をする仲間

入社して驚いたのは、経営陣と社員の距離の近さです。前職では部門長や責任者クラスの方々とは物理的にも精神的にも距離がありましたが、資生堂の場合は発表や提案の場でご一緒する機会が非常に多いです。そうした場面で悩みがあれば役員クラスの方々も話を聞いてくださいますし、しっかりとフィードバックもしていただけます。立場や役職の違いはあれど、共に考え、一緒に仕事をしている仲間なのだという意識が社内に根付いているのではないでしょうか。

03

障がいを理由に諦めることはない

資生堂は、社員一人ひとりが大切にしていること、チャレンジしたい気持ちを非常に尊重してくれる会社です。決して甘やかすのではなく、必要な配慮を適切にしてくれるので、障がいを理由にキャリアを諦めることはありません。当然やるべきことはやらなければなりませんが、周りの誰かと比べるのではなく、まずは焦らずに自分のペースをうまく掴むこと。そうして経験やスキルを積み、しっかりと着実に成長できればいいと思っています。

1日のスケジュール

  • 10:00

    【出社】

  • 午前中

    メールチェックや定型業務など

  • 12:00

    昼食休憩

  • 午後

    担当業務の打ち合わせなど

  • 18:30

    【退社】

※リモートワークの日は9:30より業務開始、18:00に業務終了

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