INTERVIEW 新卒採用

入社を決めた理由

早い段階で「自分が働く姿」をイメージできた

私は軽い難聴と上肢障がいがあり、障がい者採用の枠で就活をしていました。他社と比べ、資生堂は早い段階で実際に働いている先輩と話をする場を設けてくれたので、自分が働く姿を具体的にイメージできたことが大きかったですね。
また、一次面接の段階から、自分はどんなサポートが必要で、どんなことができるか、どんな仕事がしたいかをありのままに伝えられたことが安心感につながりました。職種も限定されていなかったので、ここなら仕事の幅を狭めることなく、責任ある仕事を任せてもらえてイキイキと働けそうだなと感じました。

入社後の仕事経験（キャリア）について

モニタリングで製品の安全性をチェック

化粧品、医薬部外品、医薬品などの当社商品について、お客さまに安全にお使いいただけているかをモニタリングする業務を担当しています。お客さま窓口に寄せられたお申し出内容を日々チェックし、急にお肌のトラブルが増えている製品はないか、安全性に問題がないかなどを確認していきます。例えば、「この商品を使ったら赤みが出た」というお申し出について、どのような使い方をして、いつ症状が出たかなど、製品の特長をおさえながら時系列で確認。その過程の記録をきちんと残し、製品ごとに情報を整理して、根拠のある分析や評価へとつなげる仕事です。医薬品については、有効成分や薬理作用を念頭に置きながら、安全性に問題がないかを確認しています。私は薬学部出身なので、学んだ知識を活かせる部分もありますが、必ずしも入社前に専門知識が必要というわけでなく、文系出身の方もたくさん活躍しています。

仕事を通じて最も成長できたと思うこと

周りの助言が成長を促してくれる

新人や若手に責任ある仕事を任せてくれる一方で、「信頼して任せるけど、丸投げにはしない、放置しすぎない」という雰囲気があり、仕事を進める中で迷ったときには上司や先輩が親身になって相談に乗ってくださります。例えば、私が担当するお申し出の中で、複数の商品を使っていたり、症状や発症日がバラバラで内容が複雑だと、私はまだうまく整理ができずに手が止まってしまうのですが、上司は「安全性の評価のプロ」なので、冷静に、的確に判断ができ、アドバイスをいただけます。身近に尊敬できる姿があることが、私自身の成長に繋がっていると思います。

チームの協力で成果を上げる

コロナ以前はテレワークが少なかったのですが、コロナ禍により在宅勤務が増えたことで問題になったのがいわゆる「ハンコ出社」。ペーパーレス化の動きもある中、私たちのグループも電子署名に移行することとなり、私がシステム導入の担当になりました。使い勝手やセキュリティ、コストなどを精査して導入を決めたシステムが、先に別のIT部門でライセンス契約をしていたため、その部署の方々に協力を依頼。グループの仲間にもテストに協力してもらいながら、無事に導入することができました。この経験を通じて、自分ひとりだけではできない仕事があることを実感しました。

環境について

オープンマインドで自分からお願いする

私は重いものを持つことが難しいため、荷物が届いたときなどは、周囲の方にサポートをお願いしています。また、補聴器を使用していればほぼ問題なく聞こえるのですが、内容について誤解してしまうことを避けるため、「今のところが聞こえなかったのでもう一度お願いできますか？」と聞き直すこともよくあります。障がいがあるために配慮してもらいたいことは配属時に自己紹介で伝えていますし、資生堂にはオープンマインドで話しやすい雰囲気が浸透しているので、皆さんいつも快く対応してくれます。とはいえ、何かしてもらうのは当たり前のことではないので、相手の仕事に配慮し、できるだけ簡潔かつ丁寧に伝えることを心がけています。

理解され成長できる環境がある

これから就職活動をする皆さんへのメッセージとして、必要なサポートをいただきつつ仕事を通じて成長していくためには、自分がどうしてほしいのかをコミュニケーションの中でしっかりと伝えることが大切だと思います。障がい者採用だからといって気後れすることはありません。資生堂には、皆さんをしっかり理解し、ご自身の働き方について一緒に考えていく環境がしっかり整っています。「自分は周りと違うから……」と臆することなく、堂々と自分のできること、やりたいことをアピールしてくださいね。

今後の目指すキャリアについて

品質保証のエキスパートに

尊敬する先輩や上司のように正しい判断や分析ができるようになりたいです。そのために心がけているのは、前提となる薬機法の最新知識や、その原点となる法律がどうなっているのかを正確に把握すること。目先の情報だけにとらわれず、総合的に判断できる力を身につけたいと思っています。
その先になりますが、品質保証部には、さまざまな視点で品質を管理しているグループがあるので、少しずつ業務の幅を広げ、将来的にはトータルに高品質な製品をお客さまにお届けできる「品質保証のエキスパート」になりたいと考えています。